サース通信年4回発行のサース通信から毎号の特集記事のみを抜粋しています。
定期購読ご希望の方は会員募集から手続きができます。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
トイレ調査&ワークショップを開催しました 09:30
0
    [特集]
    「車椅子利用可能な公共トイレ評価マップ」をつくるために
    トイレ調査&ワークショップを開催しました。



     今年度、世田谷区社会福祉協議会地域の支えあい活動助成事業テーマ部門の助成を受けて取り組んできた「『車イス利用可能な公共トイレ評価マップ』づくりを通してしょうがい者の主体的地域参加の促進とネットワークの構築」の活動の重要な課題として準備してきた、しょうがい者団体によるトイレ実踏調査を 3月 3日に行いました。
     ご参加いただいたのは、自立生活センター、世田谷区パーキンソン氏病友の会、世田谷区肢体不自由児(者)父母の会、世田谷区視力障害者福祉協会、世田谷区 IKK福祉協会、世田谷区重症心身障害児(者)を守る会の 6団体、7名のかたがたです。
     当日の天気予報は午後から雪とのことで開催があやぶまれましたが、午後1時半から3時半までなんとか降らずに、無事4か所のトイレを調査することができました。


     まず、小田急線梅ヶ丘駅改札口に集合、コースのご説明をしてから線路沿いに豪徳寺方面へ。設備が整っていると評判の「梅丘公衆便所」が最初です。ここは音声ガイドもありますが、センサーの感じる範囲が狭く点字ブロックがない部分があり、視力の弱いかたには使用が難しいなどの難点があることがわかりました。
     
     続いて、梅まつりが終わったばかりの「羽根木公園」へ。車イス利用のかた、歩行補助車のかたには少し長いのぼりです。まだ咲いている梅を見ながらゆっくりと公園のトイレへ向かいました。ここには3つのトイレが並んでいて、向かって右に男子用、真中にだれでもトイレ、左が女子用となっています。ここは園路からトイレに入るところのスロープの勾配がきつく、ドアはとても重い、可動手すりの操作に力がいるなどの問題がありました。

     その後、「保健福祉センター」と「梅丘図書館」へ。保健福祉センターには、建物内と外部から直接入れる2か所のトイレがありました。建物内のトイレには珍しく大人用のおむつ替えのベッドがあり評価されましたが、入口付近に設置されているため、ベッドをたたまないと次の人が入れないという問題もおきるということでした。また、外部から入れるトイレはサインがないので通りがかりではみつけにくい、電動車イスではドア幅がぎりぎりとの指摘がありました。

     梅丘図書館は外部から入れますが、サインがなくトイレがあると気づかない、トイレまでのアプローチのス
    ロープの勾配が急で、手動車イスでは自力では登れないなどの根本的な課題が見つかりました。



     共通して言えることは、ドアが重いので全開できないため途中で閉まるので挟まれる、可動手すりのストッパーの操作が難しい、遊びが多すぎ捉まると大きく動き不安というような基本的なことがバリアーになっていることが明らかになりました。 また設備が複雑になるほど、操作ボタンが増えそれぞれのトイレで違うので分かりにくい、「せめて公共トイレは機器の位置やボタンの位置を統一できないだろうか?」というのが皆さんの一致したご意見でした。保健福祉センターのトイレには大人用のおむつ替えベッドがありましたが…

     調査した日はとても寒い1日でしたが、最後まで熱心に調査にしていただき、貴重なご意見をたくさんいただきました。当事者でなければ分からないこと、しょうがいによる違い等々、これからも解決しなければならない 課題が数多いことを改めて知るよい機会になりました。 ご参加いただいたかたからも終了後、貴重な調査の機会に感謝、しょうがいの違いによってずいぶん違うことが分かった、トイレの位置が分かって役に立つ、また次の機会も参加したいなどの暖かい評価をたくさんいただいています。
    | サース通信30号/2009年3月 | - | - | posted by news-npo-sahs -
    | 1/1 |