サース通信年4回発行のサース通信から毎号の特集記事のみを抜粋しています。
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[特集] 地域の「元気」を育てる発信地 COS下北沢プロジェクト、始動します! 10:00
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    小田急線・京王井の頭線「下北沢駅」から鎌倉通りを北方に歩いて4分ほどのところに、約70坪の土地があります。“この土地の所有者が建ててくださる建物を、NPOが一括借り上げして活動する。そのNPOは、そこをシェアーするグループが設立する”という形態のもと、地域のために役立つ事業や活動をしていく「COS下北沢」プロジェクトが本格的に動きだしました。
    今回はこのプロジェクトの概要をお知らせします。



    ■手入れが行き届いたホッとする場所を

     発端は2001年12月のこと。下北沢にある土地を「地域のために役立つ事業」に活用してほしい地主さんがいる、との情報がSAHSに舞い込んできました。地主さんは名古屋在住の方で、地元の名古屋では社会福祉法人の特別養護老人ホームやデイサービスセンターを経営されています。下北沢の敷地には木造2階建てのアパートが建っていましたが、老朽化が進んでいました。この建物の更新にあたって、地域に役立つ事業を行う団体に借地することを考えておられたのでした。
     学生時代を下北沢で過ごされた地主さんは、このまちが無味乾燥になっているような気がすることを懸念され、小さな建物でも、よく手入れが行き届いた、ホッとするような場所を作りたいと思われたようでした。短期的には採算が合わなくても、数字にカウントできない部分を含め、長期的に見てこのような計画があってもいいのではないか、というのが地主さんの想いです。



    地鎮祭写真




    ■NPO法人の立ち上げを支援

     SAHSはさっそく2002年から、地域でさまざまな活動を展開しているグループに声をかけ、建物をシェアーする可能性を検討してきました。
     その結果、地主さんが建物を建築してくださり、それをNPOが一括して借り上げ、各テナントに貸し出すという方式に落ち着きました。運営団体となるNPO設立の準備作業は「まちづくり広場ザワーズ」を中心に進められ、このプロジェクトの紹介者をはじめ、すべての入居グループのメンバーが理事に加わりました。
     この間、SAHSはプロジェクトのコーディネート役としてたずさわってきました。これまで30数回の会合を重ね、事業計画の作成、契約主体・契約方法の検討、賃貸借契約書の検討・作成などを行ってきました。解体したアパートの荷物整理や近隣への挨拶は地域の方々の力もお借りしながら、入居メンバーを中心に進められています。
     このように、COS下北沢はその準備段階から、関わる方々の力を集めて共に創るコーポラティブスペースとして動きだしました。なお、2003年8月に申請したNPO法人コスファ(COSFA=Cooperative Space For All)は、12月10日に無事認証もおりました。


    ■共同でつくる“働くスペース”

     入居予定のグループは、一時保育室、お惣菜宅配、レンタルギャラリー、パソコン・英会話・マナー教室、パンとコーヒーのお店、まちづくり活動グループの6つです(3〜4ページ参照)。業態はさまざまですが、それぞれが独自の事業を進めるだけでなく、協働することによって相互に発展し、質の高いものとなっていくことが期待されています。
     コーポラティブハウスが「共同でつくる住まい」だとすれば、このコーポラティブスペースは「共同でつくる“働くスペース”」として、働き方を助けあう新しいかたちといえそうです。長い視点でまちづくりを考えている地主さんの想いと、6つのグループの夢をつむぐ試みが動きはじめました。

    (文責=井上文)
    | サース通信09号/2003年12月 | - | - | posted by news-npo-sahs -
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