サース通信年4回発行のサース通信から毎号の特集記事のみを抜粋しています。
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[特集] 〜障害者が住み慣れた地域で自立した生活を送るために〜 「グループホーム桜上水(仮)」の工事が始まります。 10:00
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    3月中旬に改装工事に着手、5月中旬に終了。
    6月から入居が始まります。
    3人(予定)の男性のための住まいです。


     NPO 法人「自立の家をつくる会」では、2000年度からグループホーム会議を継続しつつ、障害を持つ人が親亡き後も、遠方の施設ではなく住み慣れた地域で親しい仲間とともに、自立して住み続けていける住まいのあり方として、グループホームに着目し、その可能性と課題をていねいに検討してきました。SAHSも当初からグループホーム会議に参加し、またさまざまな事例を見学しながら勉強させていただきました(事例見学先は3ページ参照)。
     自立の家が支援をしている障害者のなかにも、高齢化している一人暮らしの方や、親ごさんが高齢化している方が少なからずおり、この方たちの住まいの手当ては緊急の課題となり、自立の家をつくる会のサービスが受けやすい地域に限定して、適当な物件を探すことになりました。
     当初は、グループホームに改装できる賃貸用住宅を探しましたが、エレベーターを設置する必要があることから、_装を承諾してもらえない、建築基準法上適合していない、また、2板造鯤Гぢ海韻襪覆蕕い辰燭鷦擇蠧れを起こしても返済していくほうが有利、という3つの理由から、物件購入も含めて探すことになりました。
     SAHSは物件探しや、物件が出てきた場合の改装計画作成のお手伝いをしてきました。2003年10月の会議で35件の物件が集まり、この中から今回の候補地を選択し、改装計画と概算費を算出して具体的に実現に向けて動きだしました。
     同年11月から2004年1月にかけて年をまたいで、会の担当者の見事なチームワークで融資先との交渉、居住者による物件見学、資金計画、生活が始まってからの介助体制などが一つずつ進められました。長い間、ていねいに検討されてきた効果がここへきて発揮されたものといえましょう。
     工事の体制としては、設計監理業務をNPO法人SAHSの井上(一級建築士事務所・環境企画G)が担当し、施工は地域でのネットワークを活かせるNPO法人セーフティーリビングを通して、(株)小野澤建設が行います。この改装計画のポイントとしては、次の5点があげられます。
    1)中古物件のため、建物の耐震性に留意する。
    2)車椅子で動きやすく介助しやすい動線計画とする。
    3)居室の住み心地をできるだけよくする。
    4)改装工事のため、シックハウスに配慮する。
    5)改装費をできるだけ抑える。

    (文責=井上 文)



    今後、ますます求められる
    「グループホーム」

      家庭と同じような環境を慣れ親しんだ地域内に作って、少人数が共同で暮らすグループホームは、痴呆性高齢者の新しい住まい方として北欧で誕生した。この生活スタイルは、親なきあとの生活に不安をかかえていた障害者にも受け入れられ、特に知的障害者のグループホームが日本でも各地に作られている。身体障害者の場合も、地域で自立生活を実現する選択肢の一つとしてグループホームに大きな期待が寄せられている。東京都では、平成13年度から3ヵ年、重度身体障害者グループホーム開設のための緊急整備補助事業8件、平成14年度から3ヵ年、運営補助事業12件を実施している。
     グループホームは、少人数が家庭的な環境の中で暮らしながら、介助者やハウスキーパーとともに共同生活を送る場である。部屋は個室で、キッチンやダイニング、リビングルームなどは共用である。通常、食事作りはハウスキーパーか介助者が行い(利用者が参加してもよい)、さまざまな相談に乗ってくれるスタッフもいる。利用者はこうした環境のなかで自らスケジュールを立て、自分のリズムで生活する。
     「自立の家をつくる会」もグループホームの建設を早くから検討してきたが、制度的・時間的な制約から行政の補助は見あわせ、第1棟目である今回の「桜上水」は自力での建設となった。だが、続く2棟目、3棟目については、行政からの補助も視野に入れていく予定である。
    | サース通信10号/2004年3月 | - | - | posted by news-npo-sahs -
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