サース通信年4回発行のサース通信から毎号の特集記事のみを抜粋しています。
定期購読ご希望の方は会員募集から手続きができます。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
[特集] 「地域共生のいえづくり」の輪が広がる 12:00
0
    〜2005年度「地域共生のいえづくり支援」モデル事業の結果概要〜

     2001年度から(財)世田谷区都市整備公社まちづくりセンター[現(財)世田谷トラストまちづくり]の委託を受けて協力してきた「地域共生のいえづくり支援事業」は、04年度にモデル事業として実施され、05年度はその2年目として取り組まれました。具体的には土地・建物の所有者が自らの土地や建物を活用して、地域や社会に役立つ「住まい」「場」をつくっていく取り組みを支援するものです。
     05年度事業は事業PRを兼ねて、8月に既存事例を見学する「地域共生のいえ訪問ツアー」を開催することからスタートしました。今までSAHSが関わって実現してきた市民活動拠点である「COS下北沢」や「COSちとふな」などの現地見学を約50名の参加者を得て実施しました。この試みは、参加者の中から応募者がでるなどたいへん好評でした。
     05年度は、結果的には区内各地から14件の応募があり、うち3件が直接支援(専門家派遣)、6件が間接支援となりました。支援対象となったケースは以下のものです。

    ●建替えにより知的障がい者グループホームを作りたい
    ●建替え時に高齢者のためのサロンを併設したい
    ●空き家状態の自邸を地域に開放して有効活用したい
    ●既存の私設の音楽ホールを保存活用したい
    ●自邸の一部を障がい者を支援する活動の場としたい
    ●自己所有ビルの空き室を「地域共生のいえ」としたい
    ●自動車修理工場を改築してグループホームにしたい
    ●自邸の空き室をコミュニティ活動の場としたい
    ●自邸及び庭を活用してコミュニティサロンとしたい

     前年度よりも応募件数が増えるとともに、より多様な種類の応募があり、この事業が広がりつつあることを感じました。これらの支援事業のプロセスに、SAHSはまちづくりセンターに協力して事務局の補佐を行うとともに、他のNPO団体とも連携して支援活動を行いました。
     支援事業の結果、直接・間接支援を含めてほぼ3件は、近々事業が実現する見通しとなっています。これらは実際に建替えや改修が進行中であり、運営主体もほぼ決まっています。オープンした場合には改めて紹介したいと思います。また、3件は継続的に検討を進めるもの、別の形で保存活用がはかられたもの、利用者と調整中のものとなっています。残りの3件は、中断状態となっています。
     このように05年度の事業も、成果があがったものと考えています。さらに前年度の支援対象のものも2件が実現するとともに、他の2件は継続的な取り組みが続いています。


    市民活動の拠点としての活用を進めているOさんの空き家


     2年間のモデル事業の成果によって、改めてこの取り組みが市民にとっても行政にとっても時代のニーズに合ったものであったと確認できたように思います。世田谷区においても、「地域共生のいえづくり」が第2次住宅整備後期方針の新規プロジェクトのひとつに位置づけられることとなりました。また、各地からの問合せも多く寄せられています。
     モデル事業を通してニーズを確認でき、具体的な事例を実現することもできましたが、より広範に本格的な取り組みを進めていくには課題があります。
     例えば、応募ケースの評価(何が「地域共生のいえ」に該当するのか)、応募者側の諸問題の解決(家族間合意、資金事情、建築基準法関連、権利関係、近隣関係等にどこまで関与するのか)、フォローアップの必要性、支援体制の強化などです。
     この「地域共生のいえづくり支援事業」は、SAHSの本来事業と趣旨を同じくするものと考えていますので、引き続きまちづくりセンターと連携して取り組んでいく予定です。
    | サース通信19号/2006年6月 | - | - | posted by news-npo-sahs -
    | 1/1 |