サース通信年4回発行のサース通信から毎号の特集記事のみを抜粋しています。
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[特集] 高齢者対応の浴室&洗面所を改装しました! 12:00
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    高齢者対応の浴室&洗面所を改装しました!
    〜世田谷区内の関連NPOのネットワークを生かして〜

     世田谷区弦巻のKさんは高齢のご夫妻で、ご近所で事業されているNPO法人(特定非営利活動法人)コミュニティネットワーク・ウェーブの訪問介護支援を利用しながら、ご自宅にお住まいです。
     今年4月、このNPOの一宮蓉子さんから、Kさん宅の住宅改善のご相談を受けました。これまでの浴室は、このご主人の手づくりで、脱衣所からかなりの段差があり、足が弱ってこられた奥様の入浴が危険になっている、普段の生活にあまり支障なく入りやすいお風呂ができないものか、という内容でした。
     打ち合わせは主にご長男の奥様に対応していただき、居間の増築案、水廻りの改善案の2案を提案しました。
     築年数も高いことから、工事に先立って簡易な耐震診断を行い、改装に際しては構造の弱点を補強するかたちとしました。施工は、以前より連携を進めているNPO法人セーフティリビングの会員の伊部建設に依頼しました。7月29日工事請負契約、9月末に工事終了となりました。
     高齢者を被害者にする悪質リフォームが社会問題になっている昨今、この住宅改善は区内3つのNPOのネットワークが有効に機能した好例として、今後も進めていきたい事業と考えています。

    [ご家族のKさんより]
     介護状態にある両親の家の風呂場は寒くて狭く、浴槽が深かったため、風呂の出入りのたびに足が持ち上がらず、すべったりして怖い思いをしながら入っていました。今回、ほとんど使用していなかった押入れと洗面所、2箇所あったトイレの1つを改装し、ユニットバスの風呂場と洗面所・洗濯機置き場を使いやすくコンパクトに造っていただきました。風呂場に乾燥機を付けたことで、現在たいへん重宝しています。
     工事は、両親がデイサービスに行っている間に週3日で行ってもらい、毎日の生活を変えずにできたことに、設計士の先生、建設会社の方々には感謝しています。両親はゆっくり安心して風呂に入って温まることができ、気持ちよいと喜んでいます。
     本当にありがとうございました。


    改装後のKさん宅のユニットバスルーム


    ■この改装には、世田谷区内で活動する関連NPOのネットワークが生かされました。
     協働していただいたみなさんに感想をうかがってみましょう。

    ◆ NPO法人 コミュニティネットワーク・ウェーブ[居宅介護支援事業]
      TEL,FAX. 03-5430-7780
     コミュニティネットワーク・ウェーブは、すべての人が地域で支えあって暮らす社会の実現をめざし、1994年から世田谷区駒沢で活動しているNPOです。事業内容は、居宅介護支援、訪問介護、地域交流(地域サロン、ミニデイサロン、ふれあいサロンなど)のほか、相談活動、自立支援など、幅広い活動を行っています。
     Kさん(ご主人)は、若い頃は大工仕事も得意で、自宅の浴室もご自分で作られましたが、高齢になってご夫婦とも足腰が弱ってきました。段差が多く、継ぎ足しの増築は使い勝手が悪く、たいへん危険なため、1年がかりで説得してやっとこぎつけた改修工事です。「住む人にきめ細かく配慮し、ていねいに仕事をしてくださるSAHS」の井上文さんに安心してお任せし、明るく使いやすい浴室と洗面所ができあがりました。
     Kさん夫妻は安全に気持ちよく入浴できると喜んでおられます。誰もが安心して暮らし続けられるまちづくりのために、今後も連携していけるといいなと思います。(文=一宮蓉子)

    ◆ NPO法人 セーフティリビング[バリアフリー工事施工]
      TEL. 03-3420-3322 FAX. 03-5477-3991
     NPO法人SAHSとは、以前より世田谷区内の住まい関連のバリアフリー工事等で、主に施工担当として連携を取りながら活動しています。
     K邸では、6月初めより数回の打ち合わせを経て、7月末に工事請負契約を結び、8月に伊部建設さんに施工を担当してもらいました。
     ご夫婦が高齢であることなどから、工事の負担がなるべくかからないように、デイサービスに出かけられる日に主要な工事を行いました。これには、訪問介護事業を展開されているNPO法人コミュニティネットワーク・ウェーブの方々の、玄関ドアの鍵の開け閉めをはじめとする細やかな支援が不可欠で、改めて地域で展開するネットワークの重要性を認識しました。
     今後も高齢者や障害者が不自由なく暮らせるような住まいづくりを、地域で連携を取りながらともに努めていきたいと思っています。(文=田村彰宏)

    ◆ 伊部建設 株式会社[NPO法人セーフティリビング会員、改修工事を担当]
      TEL. 03-3709-5121 FAX. 03-3709-5251
     工事内容は、高齢者のご夫婦が居間に使っている4畳半のお部屋に近接している㈰トイレと、㈪浴室、洗面所、洗濯スペースの改修工事でした。
     まずトイレの改修ですが、便器の周りが汚れやすいので、トイレの床に排水口を設け、床材のシートを船のようにして、水洗いできるようにしました。
     浴室周りは段差を極力なくし、入浴の際の動きが楽になるように脱衣スペースも配慮しました。Kさんのご主人が在宅のときは興味深くご覧になり、工事についての質問も多かったので、説明しながら進めました。
     ただ、現場は危険も多いことから、週3日、午前9時半から午後4時まで、デイサービスにお出かけのときに、主要な工事を集中して行いましたので、完成が1週間ほどずれましたが、きれいに仕上げることができました。ヘルパーさんにも玄関の鍵の開け閉めなど、いろいろと協力していただき無事に完成しました。(文=伊部 博)
    | サース通信21号/2006年12月 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by news-npo-sahs -
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